2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

路上観察シリーズ

地下室篇 ヴェズレーとオタンには、地下にも町があるんじゃないかというほど、すべての家々に地下蔵がありまして、舗道あるいてると、排気口かな、というような板戸があちこちにある。すきまから覗くと階段があるの。 斜面に建つ街だからか 地面の板はがすと…

溶けてなくなる

朝気がつくと、海老さんが死んでいた。2ミリくらいのちいさい海老さんは、三年くらい前にBの誕生日に妹がくれたもの。直径3センチくらいの丸いガラス瓶のなかにふたつのまりもさんといっしょに住んでいて、それで生態系が保たれていて、ただただ生きていた…

夏休み研究

夕方のニュース見てると、夏休みの自由研究駆け込み寺案内みたいのやってますね。恐竜展とか、こども仕事体験とか、近場で、金掛けずになにか、みたいなの。親はたいへんだなー、とこの時期思います。 路上観察もありでしょうね。 自転車篇 わかりにくいけど…

パソコン戻る

修理に出していたパソコン戻ってきました。データ、旅行の写真も救われました。よかった。それにしてもこの一週間、ほとんどまともに仕事に復帰しておらず、こんなんでいいんか、というペースです。九月になってしまうし。

パソコン壊れる

おとといくらいから旅のブログを書いている。写真整理したりして、昨日朝パソコン開けようとすると起きない。無反応、いろいろしてたら、変な音までしはじめた。一日いろいろやってみてだめだった。ショックなのはそこへこのたびの旅行の写真を全部投げ込ん…

無事帰国

一週間、フランスに行っていました。総括すると、想定外のことが多かった。いいことも悪いことも。たとえば思ったより寒かった。ものすごく寒かった。トラブルが多かった。キーワードはトラブルシューティング。 今回したかったことは 1自転車を借り、田舎…

成田→我が家

ほぼ予定通り成田着。帰りは早かったなー。成田降りたとたん夏が、猛暑が戻ってくる。三十度越え。今回フランスは涼しい通り越してほんと寒かったので、その差にぐわーとなる。 リムジンバス時間見にいったら、うちの方面に走るバスはもう午前のはなく、いち…

反省ただそれのみ

予定通り空港着が2時40分。到着が空港2のAだったのは憶えている。帰りもたぶんそうだろうとは思いつつ、おろおろ。そのへんのモニター確認すればいいんだけど、その判断ができない。そのへん歩いてる空港職員呼びとめて受付窓口訊くと、日本行きならEだろう…

空港へ

即効で最寄りのシャトレ駅に向かうが、シャトレ駅って、大手町なんすよ。もー歩いて帰るほうが早かったんじゃないか、という。逆境に弱いわたしから壊れてまたBと仲間割れ。険悪なままホテルに着いたのが1時半、荷物レスキューして、のどかなホテルスタッフ…

右岸歩き

無事自転車返せてほっとした。ちょっと解放感(これが結果的によくなかった)。道路渡ってマレ区へ。ピカソ美術館の前を歩いて、ぽくぽく、歴史図書館の前庭で休憩、カルナヴァレ館外観だけ見る。このへんも中世だなあ。中世後期。しかし中世後期の町に、エ…

ラストサイクリング

今日はパンテオン広場をくるっとまわって、聖エチエンヌ教会のファサードを見て、ちょっと一通逆走し、モベール広場に出る。露天商が出ている。アラブの布や小物など売っている。サンジェルマン通りを通り、シテ島へ、そしてサンルイ島を抜け、アンリ四世通…

フランス最終日

早朝目が覚める。五時前、結局時差ぼけは治らなかった。しかし日本では毎日五時起きだったわけだから、これは合ったというべきなのか?六時、ほかのひとが食事を始める前に、地下から地上へ自転車をあげる。これも二度目ゆえすんなり。部屋もどってシャワー…

Y木家で一杯

ホテルで着替えして、Y木家へぶたを迎えにいく。土産は朝、ワイン屋で買ったパヴェ型のサラミ。9時過ぎているが、まだ明るい。アパルトマン前まできて、玄関の暗証番号のメモ忘れたことに気付く、かっこ悪いがあれをやるしかない。反対側の舗道へのぼり叫ぶ…

オタン→アヴァロン→パリ

時刻通り、オタンを発つ。 アヴァロンまで二時間。ずっと続いていたモルヴァンのなだらかな緑の牧場の様相がすこし変わってきたかな、というころアヴァロンだ。なにしろ8分しかないから、駅着いたら窓口にダッシュ、なんとか係員をつかまえなければ。ところ…

オタン駅周辺

オタンはわりかし大きな町だ。中央の役所前広場からまっすぐ十分ほど道を下ると駅前に出る。どこもそうだが国鉄駅前は場末というか、寂れている。この町で地球の歩き方に乗っているホテルはふたつだが、そのうちひとつは駅前にあり、もしここ泊ったら寂しい…

祭日はいつ明ける

月曜朝、雨。もう朝からきっちり雨だ。朝食しっかり取る。とにかく午後まで電車は出ない。ホテルで傘を借り、郵便局に手紙を出しに行く。チェックアウトは昼前にすればいい、手ぶらでお散歩。昨日は祭日だったが、今日もまた町は死んでいる。聖堂まで歩く。…

夕から夜へ

五時ごろ起きだしてふたたび坂を上る。 聖堂を通り過ぎて、町はずれのユルシュリーヌの塔を見に行く。 そのまま町を取り囲む城壁の外をお散歩。トマソン階段。たぶんもとはどこかへつながってたんだろうけど。ぶらぶら城塞外に広がる広野を眺める。やはりモ…

午後の活動

ロラン美術館少し下ったとこのトラットリアで昼飯。ピザ頼もうかと思ったが、隣の人の見たらふんわり生地だったのでやめ(あれあんま好きじゃない)。わたしはナポリタンのリガットーニ(とがってないペンネみたいの)、Bはスパゲティカルボナーラ。それにワ…

聖母被昇天のミサ

いさんで教会もどったら、ミサだった。このところ毎回どこかでこれにお目にかかる。トランセプトの右翼、奥に固定オルガンがあり、その前で聖歌隊が歌う。指揮者あり。ヴェズレーのグレゴリアンとはちがう。フランス語の聖歌。K泉先生いれば、時代わかるんだ…

ロラン美術館

祝、美術館開館。ひとり4ユーロ。 歩きはじめてすぐにロマネスク彫刻の花形「エヴァの誘惑」でてくる。例の数珠数珠の茎。絵だけど、文様なんだな、やっぱり。側面扉のリンテルだったという、リンテルだからおのずと構図は横位置になってしまう。横にゆるく…

骨董市

すこし休憩。 ななめ前のロラン美術館、窓がひとつ開いているからきっと休館じゃないんだろう、開館までの時間、広場の露天商を流す。けっこう雨降ってきて、露天台ぎりぎりのテントに無理やり入り込む、いかにも雨宿りだけど、絵葉書のアルバムなんかを一頁…

サンラザール教会

礼拝は行われなかったのか、終わったのか、誰もいない。双眼鏡片手にゆっくりひとつひとつ柱頭を見上げて、ぐるりと教会を回る。あきらかにタンパンと共通するタッチがある。マンガでいうなら網掛けのような模様だ。それと長い数珠玉を帯と帯で挟んでうねる…

祭日のオタン

早朝、悪夢で目が覚める。友人知人に軽蔑され白い目で見られ責められるという悪夢のレギュラー。試験の夢みたいな、強迫観念を示している夢だ。たいてい気になることを放置した際に見る。このたびのそれは自転車屋への連絡だろう。電話番号は本気になれば見…

サンラザール教会

大きな町を歩きまわるが見つからず。ベトナム料理店にだけ目をつける。ネットカフェのほうは、往々にして、見つかったときには閉まっているもので、週末なので月曜、それも午後まで開かない。うーむ、明日Y木さんに頼るほかないなー。 あきらめてサンラザー…

いざオタンへ

ヴェズレーから来たタクシーだった。おじさんはヴェズレーにまであたってくれたのか、と胸が熱くなる。あんな愛想ない様子なのに、ひとってわからない、というか、つくづく味わい深いなと思う。運転手のお兄さんはジョージ・クルーニ似のハンサムさんで、こ…

魔の一日の真相

「どの電車も今日は走ってないよ」と窓口のおじさんが言う。な、なんと?明日15日は聖母被昇天の祭日だからそういうこともあろうかと思ったが、なんで?「日本にはストという言葉はないかもしれないが、フランスにはストというものがあってね」などとおもろ…

祝、アヴァロン着

最後の難所越え、ようやくアヴァロン着。十二キロ、たしかにそんなもんだろう。当初、日本で立てた予定ではソーリューまで走るつもりだったが、あと40キロなんて、とても無理だ。ここは無理せず電車を使おう。手持ちの時刻表によれば、次のオタン行き電車は3…

自転車の速度で

9時半、宿チェックアウト。出発。とりあえずアヴァロン目指す。ガイドブックによれば十二キロの距離。最初の3キロほどは下り。あとは緩やかな上りがしばらくつづき、頂上からはすばらしい景観が眺められる。その後、一気に同距離を下り、最後にきつい上りが…

魔の日

ヴェズレーの朝、というか早朝というか、前夜の残り、3時、4時から目が覚める。なんとかがんばって6時まで布団にいる。目の前にひらけた小高い山々と広野、ヴェズレーはモルヴァン山地の端っこでもある。夜明けがやってくるが、空じゅうに雲。 最初世界が白…

聖堂でコンサート

いったんホテルもどり昼寝。その前にテラスでビール。最高、最高っす。 二時間くらい寝て、コンサートに起きる。疲れた身体に中世の坂道がこたえる。小さい村とて、麓のホテルから聖堂までは一キロくらいある。案の定、コンサート中すこし眠ってしまう。しか…