最終列車は出てしまったか

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 今日、関東で、とうとう、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の上映が終了した。

 長かった。無限列車の旅。個人的には十か月。80回目の乗車にておわり。

 都内のほとんどの映画館が7月に終映を迎えるなか、本厚木の「あつぎのえいがかんkiki」だけが、しぶとく上映してくれてたけど、それも今日でおしまい。

 よい映画館だった。その名の通り持ち物(音響機器)が個性的で、素晴らしかった。1、3、2と全スクリーンで上映してくれたのも、なかなか乙だった。

 1の驚音上映は、最高だった。この十か月、極音、ドルビー、豪音、いろんな音を楽しんだけど、ここが一番迫力あった。霹靂一閃六連の、客席の後ろに音が回りこむ感じはすごかった。笑った。

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 ただ最後の一週間でかけたスクリーン2の音も捨てがたい、というか、声、フォーリー、劇伴、音響全般のバランスでみたら1より優れてたんじゃないかと思う。一見すると、他のふたつのスクリーンより小さく、脇にあの音響機器タワーがない。なーんだ、ここは普通の映画館か、と、油断させといて、どかーんと迫力低音。中低域の幅もある。とにかくほかの映画館では聞こえない音まできれいに違和感なく鳴っていて、何回も聞きたくなる音だった。

 本厚木という駅は、箱根に行く途中にあるんで、知ってはいたんだけど、降りたことはなかった。何回行ったかな~ 何年か経って振り返ると、2021年の8月は本厚木で過ごした、ってことになるんだろうなあ。楽しかったです。

 今日は上映終わって、拍手が起こった。(たまーに映画終わって拍手起こることってありますよね。わざとらしくでなく、自然と起こることありますね)なんかその拍手にもぐっときてしまって、ああ、終わったなあ、なんかいろいろあったー、という気持ちになり、私も拍手に加わりました(ずいぶんエゴイスティックな拍手だから、ほかの方々に怒られるかもだけど)。

 それにしても今日は集中できなかったなあ。ちょっと自分でも笑ってしまうんだけど。ああ、今日で煉獄さん見納めか、と思ったら、ほんと一瞬いっしゅんが惜しくて、泣きたいけど、泣いてる場合じゃない、おぼれたいけど、作画の一枚いちまいも見逃したくない、クリアーでいたい、という具合で、自分が15人から20人、なんなら百人くらいに分裂してく感じで(はたらく細胞の赤血球みたいに)、統合できなくなってた。

 こうなってしまうと、なにかを書くなりして、ばらばらになった子たちを集めてこないと、自分が取り戻せないのな。