パンプローナはイルーニャ

サンセバをなぜドノスティアと書くかというと、バスの行く先とか、街の表示とかに、先にそちらが書いてあったからです。パンプロ―ナはこちらのほうがイルーニャより先に書いてあった。パンプローナに着いて、ホテルに荷物置いてお散歩に出たとき、隣を歩いていたおじいさんが(スペイン語で)話しかけてきた。街の名の由来を伝えようとしているらしい。ポムペイに由来するとか言っている(と思った)。歴史を語ってることだけはわかるんだけど。

ところでパンプローナに来た目的は、ブエルタ・ア・エスパーニャ(以下ブエルタ)のため。明日の第一ステージ(チームタイムトライアルTTT)、第二のスタート、第三のゴールが見れればいいなあ、と思っている。そしてホームページにもどこにも書いてないけど、たぶん今晩あたりチームプレゼンテーションだろうと見込みをつけてやってきた。市庁舎横のインフォメーション行くと、ちゃんとホワイトボードにブエルタの予定載っている。チームプレゼンテーション19時半からカスティージョ広場とある。ビンゴ。それまで半日、美術館や教会をまわればいい。ところが散歩してるうちに気分が急いてくる。あちらこちらでチームが試走しているからだ。街をとりかこむ城壁に出ると、この街がちょっとした丘に建つ城塞都市だとわかる。はるか下方、川沿いの道をどこかのチームが試走している。うー、興奮してきた。ここの美術館にはロマネスクの柱頭彫刻など、ちょっと素敵なものがあるので、そこだけジックリ見て、あとは流す。
美術館の横がちょうど明日、選手が走るコース。旧市街に戻ってくる最後の上り。なかなかきつい斜度で、道も石畳だし、がたがたで、危なそう。途中にニッチがあって、きれいなべべを着たサンフェルミンが祀られている。ちなみにかの有名な牛追いもこの坂をのぼる。というか、今回のブエルタのコースは完全に牛追いを意識している。だからゴールはもちろん闘牛場。最大の見せ場はいろいろ意見もあるだろうけど、やっぱり最後、牛追いのクライマックスそのままのエスタフェタ通りの石畳になるはずだ。
なにみても興奮してしまう。サンフェルミンのニッチの斜め上あたりに、店先に「ヘミングウェイはここに一度も来なかった」と掲げたカフェがある。おもしろい。

途中、インド料理屋でカレー食べてしまう。薬局で生理用のパッドを買ったら、ざぶとんのような代物で、びっくり。