お遍路とブエルタがフュージョン


プエンテラレイナにもうすぐ到着というころ、追いついたおじさんお遍路さんをふと見ると、なんか見覚えあり。あり、ともうひとり見ると、あり。
 
このひとたち、昨日、チームプレゼンテーションで、とBに声掛けようとしたところ、向こうもあっと気がついて、お互い、「あっ、昨日の(自転車バカ)!?」一気におしゃべり始まって、おかしかったなー。「もう、すっごい自転車好きなんだなーと思ってたんですよね」「君こそだよー」でもお遍路さんだったとは。彼らはやはり兄弟で、片方の息子と奥さんと家族で巡礼しているらしい。もう二週間目だとか。で、「ログローニョまで歩いておしまい。あさって月曜日の朝、電車でぴゅーん」。おうちはリールにある(たしか)。「で、地元のスターはジルベール(ベルギー人)とガドレってわけ」
ん、しかしということは、今日のTTTは見ないんですね?うむ、残念ながら。(あとで思ったが第二ステージは沿道のどこかで見れたかも)。
朝から歩いてここまで来たひとに、ずるして追いついてしまった感じ。そして彼らはもうひとつ先の宿場町まで歩くらしい。
偶然の出会いを記念してみんなで写真。お互いの旅の幸運を祈ってお別れする。いや、ちがった彼らはわたしに「コンタドールでビタミン補給だね!」みたいなことを言った。はは、そのとおり。
 

プエンテラレイナは、中世から延々、お遍路さんが渡ってきた、コンポステラの有名な橋。橋の手前100メートルくらいにわたって旅籠や食堂、おみやげやさんが連なる。牛車、いっぱい売ってた。買って帰るにはちょっと大きすぎる。橋渡って、感無量。何百年生きた気分になって、旅籠通りに戻ると、さっきエウナテであった顎鬚と美人の二人組。宿に到着したか、休憩か、ビール瓶片手に地元のおっさんと語らっている。目でにっこり、こころもち会釈。我々は2時半のバスでパンプロ―ナに帰ります。