すこしのんびり

yokkobukko2012-04-21

コーラス練習日。予習のおかげでなんとか歌えた。歌えるとすこし曲が分かる、曲が分かるとおもしろい、というそれでなんだか気分がよかった。とくにジョスカンのBenedicta es 歌っていて気持ちいい。
練習後に飲み会に参加。今回は昔ながらの居酒屋。ヴォイトレのK先生もいっしょに。となりに坐ったM村さん、かなり本気で声楽をやっているという。もしかしたらそのうちにプロになるのかもしれない。御師匠さんとか、先輩スジの声楽家の人々の話に盛り上がる団員。出てくる名前は知っているひと(シャンブルでお世話になったひと)ばかりで、やはりこの世界、狭い。それはそれ、あちらとこちらではものの見方がちがったりする。あのえらい先生を、あの王子様を、そんなゾンザイな、そんなパシリみたいな、そんなそんなというような、評価だったりして、まあ北野武のとらえ方が国によっていろいろだというのとほとんど同じ話。で、わたしとしては勘違いしてはいけないのは、わたしにとってはやはりえらい先生はえらいし、王子様は王子様だってことなんだわ。
指揮のK藤さんとおしゃべり。彼にとってこの合唱団は、先鋭が集まった緊張感のある団ではなくて(そういうのにも所属しているらしい)、好きなものを下手でも好きな気持ちでやる、というような、自由でのんびりした団なんだそうだ。それ聴いて、かなりほっとした。じゃ、あたしたちもここに居ていいんだ、と。同じかどうかわからないけど、ドイツのトマス教会の前庭で、アンコールに応えて歌ったときに感じた喜びを思い出した。わたしはああいうのが味わいたくて歌ってるんだよなー。だったらモローでも歌えるかもしれない、と得心がいくというか、なんか脈絡が見えたというか、これでいいんだな、と思った。
よい居酒屋だった。お鍋もうまかった。野菜料理もたっぷりあって、飲みすぎた。お値段は高かったな。