ナウムブルクはどんな街

yokkobukko2011-08-27

時差ぼけ、今回そういうものはなかった、というか、日頃5時に起きて、お昼寝するので、4時に目が覚めても、真昼間に眠くても、そんなもんかな、という感じ。今日、ほかの団員は早朝からドレスデンへ遠征。ドレスデンも魅力的ではあるけど、我々は中世美術の名品があるナウムブルクへ。それにナウムブルクはバッハにもゆかりが深い名オルガンがある。週末なので正午からその演奏が聴ける。これは絶対行かねば、なのだ。
今日は朝から雨模様。降ったり止んだりだけど、気温は低い。昨日と比べると10度以上低い。長袖Tシャツに薄手のウィンドブレーカーで出かけたものの寒い。ナウムブルクへはライプチヒから9時41分の直通電車で40分くらい。
 途中、もくもく煙り出す原発の横通る。ライプチヒ中心地から2、30キロしか離れてないんじゃないかな。
ナウムブルクの駅前はホテルと昭和な感じのコンクリートアパートが建ち並ぶ味気ない郊外の町。大聖堂のある中心街までは1キロほど、案内板の矢印をたよりに傘さしてぽくぽく15分くらい歩く。城壁を横に眺めながら、大型観光バスがたむろする駐車場経て大聖堂到着。駅前は閑散としていたのに、すごい人。

団体客がたてこみ入場制限している。入場券が10ユーロ以上するのにも驚いたし、クロークまである。うーむ、なにごとか?ここは知る人ぞ知るって感じの場所と認識していたんだけど・・・
素人にも楽しめるジャック・ル・ゴフの中世美術図像の本、これをわたしは暇さえあれば眺めており、なにかあれば辞書がわりにつかっているのだけど、そこに中世らしからぬ表情のある美女像が載っている。それがこのたび見にいくウタさんだ。中世美術ファンのあいだでは割と知られた顔だと思う。

今回旅の途中でこのウタさんを、ポスターで駅やら時刻表やら美術館やらで何度も見かけ(最初に見たのはアイゼンナハのバッハの家の前)不思議に思っていた。謎が解けました。この夏ナウムブルクは大々的観光キャンペーンを張っているらしい。その目玉イベントが「ナウムブルクのマイスター(親方)―大聖堂に見るヨーロッパの彫刻と建築展」というヨーロッパ中世後期の美術を俯瞰するような大展示会なのだった。今回は音楽の旅と思ってたのに、中世美術のほうが出張してきてくれたよ!!!
いや、この展示のボリュームは半端なかった。途中で正午近くなり退場。にぎわう街を横切ってマルクト広場まで走る。5分くらい。ヴェンゼル教会。