オルガンとランチ


ここのオルガンはヒンデブラントオルガン、オルガンビルダーのヒンデブラントとジルバーマンの師弟喧嘩とその仲裁役になったバッハの小話をガイドブックで読みながら演奏を聴く。半分くらいバッハ。現代のものもあったが曲名忘れた。中世美術はある程度出張できるけど(建築自体は無理だけど)、オルガンは動けない。そこ行かないと聴けないんだなーとしみじみ。教会の空気をたっぷり味わう。

実に美しい教会です。バロックの祭壇も余計にごてごてしてないし、天井まわりもいわゆるロココのバブリーな感じがない。剥がれかけた漆喰のブルーもきれいで静かめの大理石と合っている。全体抑制利いた調和のとれた装飾。領主さんの趣味がよかったんだなあと思いながらオルガン聴く。帰りにCD買った(家で聴いたらオルゴールみたいな音、低音のあのぶーんという振動、響きが再現されない。やっぱりオルガンは出前できない)。
腹減ったので、大聖堂に戻る前にランチ。マルクト広場では陶器市をやっていて、食べ物の屋台もたくさんでているけど雨、それも冷たいのがそぼふっている。温かいもの食べたい。
 少し歩いてかわいい旅籠食堂に入る。
半地下の天井の低い小さな空間に、作りつけの無垢木のテーブルとベンチ、そのあいだに大柄なドイツのおじさんおばさんがコンパクトにおさまっている。

ふたつだけ小テーブルが空いていた。よかった。ドイツ人にしては小柄な割烹着姿のショートヘアのマダムが切り盛り。我々はまずはシュヴァルツビール。それからスープ。ドイツ語全然わからない。
 
    
頼んでみたら肉団子とキドニー豆のこってりスープだった。黒板料理は3ユーロチョット、ズッキーニとかケーゼとか読める、きっと野菜の皿だろうと思って注文したら下にズッキーニを敷いたチーズハンバーグだった。ひき肉かぶった!Bは焼きソーセージとザワークラフト。美味しかったし安かった。そのうちカウンター席もいっぱいになり、雨なのに外のテーブルにもお客さんが。人気のお店でした。