オルガン聴かせて

昼食はトマス教会近くのケラーで、焼きソーセージとクリスタルヴァイスビール。ヴァイスビールを濾過したこれ、こくがあって日本のビール(エビスとか)みたい、うまい。昼食後は聖トマス教会へ。これは昨日の話だが、話がちがうという抗議ののち、交渉の末に、それでは明日聴かせられなかった約束のオルガンを聴かせましょう、と向こうが言ったのだった。案の定、行ったら話がちがう。ちょうどゲヴァントハウス楽団のリハやってるから聴けばいいという、そういうのって最初から決まってはずで、じゃ、昨日の約束はなんだったの?オルガンはどこへいったの?つまり適当な口約束で、その場しのぎをしてきたってことじゃないだろうか?いいかげんなのはいいが、誠意がない。最終的に、聖トマス教会の印象は最低。坊主憎けりゃで、ゲヴァントハウスの楽団にまで腹が立ってくる。なんでそののっけのとこばっかやってんだー、と。こんなの聴いててもなんの意味もありませんよ、と先生切れてトマスを出るので、我々もぷいっと外へ出る。

それはそれだが、バッハさんにはお礼を言いたい。近くの市場で花を買ってバッハさんの墓に供える。なんかこういうことをしてみたかったので嬉しい。オルガン演奏もないし、夕方までやることないのでホテルに帰ってちょっと寝る。少し疲れた。怒ったのとホルモンバランスの崩れ。
本番前、町をうろうろ。暑い。パサージュは熱が籠もる。二階が特に。どっこも冷房ない。あまりの暑さにデパートへ避難。デパートもさほど冷えていない。日本はこの夏電力が不足してるとか、原発なしじゃ生きていけないとか、大騒ぎしてたけど、震災あって原発事故あってそれでもあんなに涼しいし、明るい、まぶしいくらいだ。震災も事故も起こっていないドイツが特に節電モードじゃなくて、これじゃ、日本はまだまだ無駄遣いしているってことだろう。うーんほんとそれは実感。