湖上にて

yokkobukko2009-08-17

早朝目覚め。湖へ散歩。湖面からもやもやとしたものが、昇天する魂のようにゆらめきながら、湖面上二十センチあたりにたちのぼっています。幻想的ですね。葦の原のようにもみえ、向こう岸に歩いていけそうな錯覚おこります。
自転車で湖一周してみました。ちょうど十キロ。溶岩が流れ込んだといわれればそうとしか見えない、まるめた猫の拳みたいな水際の岩陰にはもうたくさんの釣り人の影。走っている車はほとんどなし。快適な走行。気温低く、手がかじかむ。
キャンプ場戻ったのが午前七時ころ。早起きのカフェのお兄さん(ムラジュンに似ているので以後ムラジュン)開業の準備中。コーヒー飲みたいが機械まだあったまってないらしい。甥っ子も妹もまだ寝ている。Bは二度寝
木陰でのんびり。
キャンプ場の空気って、どうしてか共産圏のような物不足の強迫観念を煽るらしい。のんびりしてたら売店の朝のパン争奪戦に出遅れてしまいました。なんとか残りパンとマフィン獲得。コーヒーがぶのみ。
甥っ子が起きてくるのを待って、妹とテラスでだらだらおしゃべり。妹の処世術聴き、感心。
木漏れ日のもと、湖を横目にUno!
ランチは車で対岸の犬カフェへ。ひさびさの運転。うねうね視界のない左カーブまわりこもうとしたら、向こうからバス、少し膨らんでいたから、ちょっとひやりとしました。とおりかかかるたび、気になっていたカフェ。湖にテラスの張り出した逆説的だけど都会的なつくり。場所柄にはぴったりだけど、周りはキャンプ場ばっかりだし、異色な感じだ。物価も都会並。
午後、キャンプ場が催すカヌー体験に参加。
甥っ子と妹、わたしとB、よその父息子三人組が一艘ずつにわかれて乗る。これにインストラクターのカヌーがつく。難しい乗り物ですね。腕が疲れるのはまちがった漕ぎ方をしているからだという。うしろのBと息あわず、彷徨。つかれた。そして若干の船酔い。むかし釧路川で乗ったカヤックはもうすこし水面に近かった気がする。湖上の空気を楽しむには、三半規管弱すぎるようで、Bのように気分爽快にはなれない。自転車のほうがいいみたい。風があり、甥っ子と妹がどんどん風下に流されていくのが怖かった。
   
岸に着くと妹から血色が消えている。具合悪そう。本人気づいてないのか、こののち冷えたからだを野外に長く放置し(根をつめてアクセサリーづくり)夕方にダウンしてしまった。
Bとわたしで夕飯づくり。メニューはカレー。肉も野菜も昨日のバーベキューの残りがたっぷりある。昨日でだいぶ慣れた火熾し。ご飯もうまく炊けました。妹多少回復してきて、食後はみなでUno、大富豪に興じる。この夜は曇っていて星見えず。昨夜が稀有のコンディションだったのかもしれない。考えれば月もなかった。