ふたたび花火

今日も花火があるという。というかこの時期は毎晩花火大会をやっているらしい。浜辺の無料シャワーやらトイレやらを見て思ったが(もちろん有料の施設もある)、あと宿の湯の出の良さからも感じるんだけど、この街は裕福なんだな。
10時ころに起きて、宿を出る。今夜はウルグル砦のある丘の中腹から。しかしすでにすごいひと。なんとか場所見つけて花火見物。「たまやー」とか「かぎやー」はない。すごいのがあがると自然に拍手喝采。ここもフランス人だらけだった。高校生は青春って感じで徒党を組んで、花火終わっても、その場で宴会。大人はテイクアウトしてきたピンチョスやら、プラスチックコップに注がれたビールやらで宴会。高校生はペットボトルとスナックとピザ。
我々は大人なのでレストランに行きます。たまには坐ってご飯食べよう。宿の兄ちゃんのリストの店いくつかはすでに満席。三軒目でようやくテーブルにつけた。時間は11時過ぎ。
 
Bはサラダとチャング―ロ(蟹)のビスケー風(蟹味噌と身がぐだぐだにまざって焼かれたもの。味の濃いグラタン)。わたしは白いアスパラのサラダとエビの鉄板焼き。もう激旨でしたね。旨いにきまってるメニューですよね。食べ終わったら、深夜だった。しかしあとから入った客はまだ前菜食べてるし、外でると、店は閉まりはじめてはいるけど、道で飲むひとびとでいっぱい。よく見ると、さっき満席なの、ごめんといった女給仕さんが、縁石に腰掛けて一杯やっている。目が合うと、乾杯って感じでコップを上げる。なんだろう、一年中こんな街ではなかろう。たぶん、いまお祭りなんだな。お祭りの中にやってきたんだ、わたしたちは。