オーディション遊び

yokkobukko2012-01-23

「悪霊」なかなかキャストが決まらないので、オーディションしたらどうか、と(あくまでも妄想)。
セットとして、スタヴローギンとヴェルホヴェンスキー先生、シャートフとキリーロフ(とピョートル)、レビャートキナ(妹)とシャートワ、ダーシャとリーザを選べばおもしろいかな、と。「わたし(話者)」は誰ともセット組めないから、一本で。この役はおいしいというか、やりたいひと多そうだなー、オダギリジョーとか来てしまうかもしれない(笑)でも五人組にもいい役あるよー、あ、五人組は五人組セットでオーディションやります(あくまでも妄想!!)フェージカ、レビャートキンもいい。とくにフェージカはおもしろくできそう。この役やるひとは、スメルジャコフもやれそう。なんの役のときでもいいから、あの朝の連ドラの下駄屋の親爺やっている上杉祥三に来てほしいな。五人組のシガーリョフか、そうだ、爺やのアレクセイはどうだろう。あのでかい目で、じっとスタヴローギンを見つめる。いい。勘助の子も来ればいい。
このあいだ「パンドラの匣」を見た、染谷将太くんは顔がすごくきれいで気色悪くて、ほんとに太宰っぽかった。迫力ある美形だからスタヴローギンのオーディションにおいでよ、と心の中で声をかけた(妄想がだんだん怖くなるよ)けど、ちょっと演技が薄いかなー、三十代くらいになったらいくなるかも。
そういえば「かもめ食堂」見た。薄くて淡い映画だなー、いや、薄くあろう、淡くあろうとしてるのか。まあまあ肩の力を抜いて、のんびりすればと、強迫してくる。そしておむすびを食えと。窮屈に、すごくスクウェアに、そして神経質に。そして態度とは真反対の提案をしてくる。その裏腹なとこが、唯一おもしろいところなんだけど、全体としてなんか決定的に足りない気がする。到達しきってない、のか、なにに?痛みにかな。まさかと思うが、カウリスマキみたいな映画をイメージして、撮ってんじゃないだろなー・・・(いや、まさか)。俳優が輝いてない。もたいまさこが辛うじていいのは、あのひとが自身の素養というか、本来性に忠実というか、あきらめてそれに委ねているとこがあるからじゃないか。
小林聡美はほんとはそうじゃないのに、薄くて淡いものになりすまそうとしているふしがある。そういう意味では映画の狙いにぴったりなのか。このひとの本来性って、もっとちがう気がする。暗いままでいいし、不自然なままでいいんだけど、もっとぴりっと、意地悪になってほしいな。もっとニヒルに。全然関係ないけど、井上真央ももっとぴりっと意地悪に、ニヒルなとこを前にだしたらいい、どきっとするから。
ヘルシンキ、なんか歩いたところがでてくるとテンションあがるのね。