肩痛い

yokkobukko2009-11-26

寝違えて肩が痛いです。
家守綺譚、読みました。実に。注意深く書かれてるんですよね、このひとの文章は。文章だけでなく、物語のすみずみにまで、注意が行き届いてるんですよね。踏み間違えてもいいけど、それを放置しない。おや、これはちょっと甘く入ったな、ってとこを、なんで甘く投げてしまったかまでも含め、考え直してくる。姿勢のいい人なんだろうなー、梨木さんは。
主人公の孤独な生活は、字づらで描かれる世界ほど奇天烈でない。内省的で、静かな生活だけど、閉じてもなく、かといって外からむやみに急かされたり、焦らされたりすることもなく、いちいちに対して、こういうふうにゆっくり対処できたらいいだろうなあ、という、ひとの佇まい、営みのあり方を表している。うらやましいなあ、なんて思っていると、ちくりと目覚めの針を刺されたりして、いちいち放ったらかしがない。