マッチポイント

夜、ケーブルテレビでウディ・アレンの「マッチポイント」やっている。途中からで、しかも前に一度見たのに、また見てしまう。映画っていろんな楽しみかたあるけど、この映画の場合は読み込んでいく感じで楽しめるから、何度見てもおもしろい。とくに興味深いのは、主人公のもとに、彼が殺した人間達(スカーレット・ヨハンソンと、となりのおばさん)がものすごく普通に訪れるシーンで、ここで交わされる会話はおもしろい。全体としては、運がいいってなんだろう、と塞翁が馬のようなことを考える。改心のチャンス、あるいは自然に生きるチャンスを、天の采配、めぐり合わせでことごとく失っていく主人公はものすごく運が悪いとも取れる。