悲喜こもごも

しばらくぶりです。コーラス。新しい団にだいぶ慣れました。アルトの仲間の声の美しさと個性にほんとにしみじみ聞き惚れる日々です。とりわけわたしの両脇にいるおＮさんとＭさんがいい。わたしの声って自分でいうのもなんですがね、芯がないというか、いまだこう存在感ないんだすよー（もんじゅくんふう）。ところが、こう両脇から抱えられると、ぴーんと飛んでく。この気持ちよさは抱えられてみないとわからないと思う。飲みの席で、ソプラノのＨさんにすごく羨ましがられて、やっぱり？これって快楽だよね、と思った。声、音というのは不思議だ。倍、倍、と広がってく。イカロスの翼だ。
そんな感じで、ほんとにようやく団に声が入ってきた感じ。Ｂもそう。そーすると責任というのも生じてくるわけで、そうやってだんだんのめり込んでく、根を張るんだな、人間は。どの曲も楽しいけど、とりわけチピアーノ・デ・ローレのDescendi in hortum meum 庭に降りた、という歌がほんとに美しい。こうきれいな美味しいものが空から次々に降ってくる感じで、歌詞は雅歌だからちょっと官能的なんだけど、とてもホーリーな印象で、お気に入り。