愛のむきだし

録画しておいた残りを見た。これは傑作では。いやあ、はじめて園子温、手放しでいいと思った。満島ひかりがものすごくかわいい。体のキレもいい。さすがフォルダー5。グログロで園らしい血みどろ展開のあとに、ぼろぼろになった満島が身をよせる田舎の親戚一家のもとで、夜中に、はたと満島が開眼するシーンがとてもいい。親戚の思春期をむかえたばかりの少女のセリフがまたいい。少女の部屋がまたいい。畳におふとん。
話全体が血なまぐさいというか血まみれだけど、とてもかわいい。古屋兎丸も出てる(自殺サークルのつながりか)んだけど、そういう感性でつながってるのかな、園=兎丸は。そうすると変態というカテゴリーになるのか。
しかしなんといってももっとも胸がきゅんとしたのは、西島隆弘です。いままでドラマとかCMとか歌番組とかで見てたこの子はなんだったのか!?きれいだし、やはり体のキレがいいし、姉御さそりはきれいだし。満島が惚れるのわかる(シークレットブーツだけじゃ安藤サクラはさそりになれんぞ、しっかりしろ、満島!という・・・でもそのぼけっとしたあほづらの満島がかわいいんだなー)
しかし、満島、西島の体のキレ、リズム感というか、その躍動が、ものすごく映画の中身に絡みついてて、のろのろっとしていそうで、ものすごくビートの効いた、ゆらゆら帝国(かっこいい曲だなー!空洞)もまた渾然一体となってて、うーん、すごい。似たようなものがない。マカヴェイエフとか、ボドロフスキーとか思い出しもするけど、なんかあほさの温度が翻訳映画はズレてしまう(気がする)。勃起は恥じゃない。ひいては愛そのものも恥じゃない。みたいなことは、日本語で聴いてずどんと来る。