嵐、春を呼ぶ

朝方まで強い雨。第一陣の洗濯ものできたころにはいいお天気。西の山並みもきれいに見える。山は雪が降ったんだな、富士山も真っ白。そのうちに気温上昇し、雲が立ちはじめ、風が出てくる。せんたくものも収集の終わったゴミ箱も吹き飛ばすようなすごい嵐。税理士さん来る。
ダグラス・サークは四本目。「悲しみは空の彼方に」なんだかな邦題。原題はimitation of life。虚栄の象徴である宝石が雨あられのように降るオープニングが美しかった。またも子持ち未亡人。今回はふたり。金髪碧眼のきれいなおばさんと、黒人のおばさん(このひとの夫の消息は不明)。物語は相変わらず聖書の教訓、たとえ話のような、やさしくて肌触りよいのに、見ているものに、非常にきびしい、酷な解釈を要求してくる。ラストシーンなどは圧巻。ぶった斬られた気分になる。ここまで来ると当時どういうひとたちがこの映画を見たのだろうかと思う。大人になった一休さんメメントモリとかいいながら、集落をめぐって、ひとびとをげんなりさせた話、思い出した。