バッハさんと自転車巡礼

yokkobukko2009-11-12

「J・S・バッハ」礒山雅著、「旅好きオヤジの自転車巡礼記小林健一著、を交互にトイレで読んでいる。べつにトイレじゃなくても読んでいる。バッハ本は、Bが買ってきた。最近本屋に増殖している新書の類で、帯に「のだめカンタービレでクラシックにハマった人へ」と書いてあってびびったつか、こんな本め!と軽く舌打ちしたけど、読みはじめるとやっぱりおもしろい。漫然と聴くんじゃない、あえて外へ組み立てていく聴きかた、娯楽の態度が、言語化の作業に似ているか、方向性がちかい、ヒントになる気がしている。著者には若干バッハ崇拝あるかとも思うけど、いろいろ聴きたくなってきてグールドの「フーガの技法」買ってきて聴きはじめた。「平均律クラヴィーア」もいっしょに聴いている。最初のハ長調前奏曲、超有名なあのフレーズがスタッカートしてることに感動。なんで?こんなことに感動するんだ、わたし!と、よくわからない。心躍るんだ。
本はまだ途中。これ読んだら、おなじひとの書いた「マタイ受難曲」読むつもり。
「自転車巡礼記」は自転車による四国とサンチャゴ巡礼の旅記録。わたしたちの自転車の最終目標に近いので、読んでて勉強になる。装備とか、ヨーロッパの峠で自転車押してのぼってもいいのかとか、宿はどうすんだとか。著者にはおもてむき、そして自覚的な信仰はないんだけど、どうも巡礼信仰があるようで、それが興味深い。四国巡礼を四回か五回している。