ジーザス・クライスト・スーパースター

昨日見た映画の話。ミュージカル映画。舞台で有名な作品だけど、ちゃんとみたのははじめて。受難劇だからヨハネの参考になるかなーと思ってみはじめた。イスラエルの風景はかなり興味深かったが、相当異色な演出が雑念を呼ぶ。ガラスの仮面みたいな配役発表のドラマチックな（紋切型の）場面とかほわほわと浮かんでくる。
不自由なくご飯食べられても、高い身分があっても、不幸なひとはいるし、奇跡にひれ伏すものは奴隷になってしまう。キリストは曠野で誘惑に勝ったとおりの生き方を実践するが、はたから見ればそれはどこまでも人、ただの人なんだよ、それじゃ大衆は救われないんだ、というつっこみ、カラマーゾフの大審問官の言い分と似ていなくもない。ただこのミュージカルの場合は、キリストも怒っている。怒ってばっかりいる。マグダラのマリアの歌、聴き覚えがあった。