ことごと、ものもの

人間には性格なんて纏まったものはありやしない。本当の人間は妙に纏めにくいものだ、と漱石に書いてあって、ほんとそうだとしみじみ思うことがあった。
ぜんぜん別の話だけど、「鴨川ホルモー」読んだ。もし自分がものすごい多忙な人間、仕事や締め切りや責任に追いかけられるような人間だったら、この本を読むという時間の捨てかた、油の売りかたを心底楽しめるんじゃないだろうか、と思う。きっとわたしが暇人だから、なんかここへ注入されていくわたしの時間を笑って見過ごせない、焦りとか、まずいまずいという感じを覚えるんだろ。つまり立派なエンターテインメントでした。逆説的な言い方になってしまうけど、いまこれ楽しむ余裕ないのでした。それこそばらんばらんになってきそう、自分が。
あ、今日はジロお休み。