ジロ第十五ステージ

中級山岳。平地ゴールだし、明日からがきついんで、静かな消化ステージになるかと思ったが、存外、目に見えたり見えなかったりする攻防があった。ステージ優勝は逃げきりのベルタニョーリ(セッラメンティ)。見えたり見えなかったりする攻防につねにかかわっていたのはリクイガス。なんだっただろう、あの動きは。まずはチームが鬼牽きしてプロトンをダイエット、その後バッソを発射。バッソガルゼッリと一定時間先行したのち、プロトンに戻る。目に見えた動きはこれだけなんだけど、引き出された現象はなかなかに多彩だった。ライプハイマーが一定時間ちぎれた。ディルーカメンショフが無駄にエネルギーを消耗した。サーヴェロにちょっと不和が生まれた。なんでしょ、このおもしろさは。今日のこの出来事はつづく第十六、十七ステージへのなんらかの布石なんだよな。なんなんでしょ、この一見無駄っぽい一手は。展開がたのしみ。あ、栗村さん戻ってきた。