花粉症ピーク

荒井良二展かみぶくろ

くしゃみとまらず。思考力かぎりなくゼロ。とりあえず反射で生きている感じ。鏡見たら肌ぼろぼろだった。目の周りもしわしわになっている。泣きたいが、目がひりひりと痛い。姑から借りた「悼む人」を読んでいる。テレビで見かけた著者のいでたち、あるいはインタビューでの彼の発言から、読む前、抵抗感が相当にあったが、いったん読みはじめるとそういうものは減っていくばかりだ。先入観とは往々にしてそういうものでしょう。どうしても、どうしても記者の蒔野に感情移入してしまう。懐疑的な立場が自分のそれに近いし、その生い立ちが身内を思い出させるので、同情してしまう。そうだな、しきりにこの同情compassionという言葉が浮かんでくる。もともと腸(はらわた)がぎゅうっとよじられる痛みからきた語だと聞いたことがある。
さっき気が付いたがいつのまにか雪が降っている。予報どおり。どうりで静かだと思った。