月は雲のまにまに

yokkobukko2008-12-10

空ににじむものは 僕の迷いだけだ
窓ガラスをたたくのは 木枯らしではなく
静かな朝の光だ

鈴木博文の詞って好きだ。つくづく感性のひとだと思う。だから、この詞の最後のくだり、知りつくした道が地図にのっていないと、どうして早朝に旅立つことになるのかはわからない。なんかフーちゃんだな、と思う。渋谷AX、ムーンライダーズ、ライブ。ひとことで言うと、フーちゃんの日だった。昨年から、一皮むけるっつうか、屈託がなくなりつつあったけど。ついに、はじけた。スカバージョンのモダンラヴァーズ、脚をハの字にして、全身でハーモニカを吹き鳴らしたかと思うと(これは非常にかっこよかった)、舞台を駆け回り、踊り、歌い、客席にとび降り、ひとりの女性客の前に立ちどまり、捧げ歌う。ああ、思い出しても赤面する。しまいには床に寝っころがって、にじにじしながら、ハモニカ吹いてた。良明さん、十八番とられた。
ぼくは走って灰になる、よかった。