雑記つらつら

yokkobukko2008-09-13

E.T.」にでてくる、あのほとんど埒外にいる好意的なおじさん、誰かのそっくりさんという感じの、薄っぺらい役者さんがやっていたあのおじさん、あのひとがスピルバーグなんだろうな。というか、あれがスピルバーグの立場なんだろうな。あのおじさんは「未知との遭遇」にもでてくる。トリュフォーがやってた。子供のころからすっごい宇宙が好きで、いつか宇宙人にあったら心の友だちになって、できるだけのことをしてあげたいと思ってる(あれ、この設定って、ジョン・オービン?)んだけど、実際はその気持ちが相手に届くことはなく、というか、かすりもせず、片思いのまま、場外においてけぼり、存在の認識すらしてもらえない。ただ、ぎりぎり舞台の端っこにとどまって、事の顛末を見届ける。本人的には、もうそれだけで十分、という。なんか、なにをしていても、ふと、あのおじさんのことを考えてしまう。結局、あとあとまで印象に残ってしまうんだなあ。
    今日のおやつは小鯛焼き 
花より男子」は読みました。どう読めばいいか、最後まで落ち着かなかった。神話だと思えばいいのか。神々が無力で愚かな人間たちを、気まぐれに優遇したり、気に障れば、雷を食らわしたり、打ちのめしたりするという(愚かな人間側からすれば、いずれにせよ不可解、不条理)・・・いずれにせよ、この作者のひとは、ほんとは、人間嫌いなんじゃないかな。卑小な人間の描写に容赦がない。