いよいよ本番

yokkobukko2008-05-04

いよいよ本番の朝。朝8時半ころ昨日と同じリハーサル会場へ。日本の仲間だけで発声練習。いい感じで緊張している。声も徐々に出てきた。9時からザルツの大聖堂合唱団と音あわせ。大丈夫って感じになってきた(昨日はたがいに準備してきた演目がちがっていて―KV339の選曲についての連絡ミスがあった―どうなることかと思ったが)。昨日からアルトの面倒を見てくれているザルツブルガーIさんは20年以上もここで歌っているベテランだが、日本語も少しできるし、なんといっても感じのいい人だ。このひとのおかげでなんとなくアルトの面々は和んでいる。
いよいよ本番。大聖堂に移動前にトイレに・・・と思ったら、みんなとはぐれてしまった。駆け込んだ大聖堂は日曜のミサに集まった人で少しそわそわした感はあるものの、すごく静かだ(あたりまえ)。その中を焦り走り回るわたしたちはちょっと異様・・・かな。広い大聖堂を一周まわっても仲間は見つからず途方に暮れる。でも音楽は聞こえてくるんだよね。どこから?どこから?と思ったら、オルガンのあるバルコンからでした。ナルテックス横の階段を昇るんだったらしい。ぞろぞろした黒装束で階段を駆け上る。コーディネーターのK月さんと、339を指揮するK泉先生もともに迷子だったからまあ待ってくれるはずではあるけど(オイ!)、ほんとに焦りました。
 
厳粛なムードでミサがはじまる。しかし聖堂のなかは寒い。しんしん冷えてくる。スカートのしたにパジャマのズボンはいてきてよかった。スカーフも。
今回のこれは歌ミサというやつで、ミサ自体は簡略化されたものなのだけど、説教のあいだあいだに合唱が入るというしくみ。説教の内容はドイツ語なのでさっぱりわからないが、どうやら、うちの合唱団のことも紹介してくれているらしい。とにかくはじめてのこと、いつ歌いはじめればいいのかもわからない。ぶっつけ本番。マエストロについていく。まずはヴェスペレKV339のDixit。つづいて孤児院ミサKV139をキリエ、グロリア、クレド、お説教をきいて、サンクトゥス、お説教きいて、KV339のMagnificatうたって、ベネディクトゥス、アニュス・デイだったと思う。
助っ人のソプラノソロのTさん、あまりの美声に、きゅーううっと心が締まる。惹きつけられた。このひとのLaudate Dominumだったらきっとすばらしかったろうな。ちょっと聞いてみたかった。残念。
全曲うたいおわったあとは下からあたたかい拍手。ううう、ほっとしました。だ、脱力。