ブエルタもロマネスクも

yokkobukko2012-08-18

スペイン来て、夜の静けさってなんだったかな、と思う。とにかく毎夜、朝まで大騒ぎ。朝ってほんとに6時くらいまで、どこかで酔って歌っているひとがいる。そしてようやく静かになった、かと思えば、お掃除の車が動き出し、とにかくなぜだか街じゅうが小便臭くなる。どういうわけだか。

パンプローナの宿はちょっといいとこ。ロビー階に星つきレストランがある。というか、レストランが旅籠も経営している、といったほうが近い。当然、別料金だ、ここで食べるのは最後の夜だろうな。

ここを選んだのは、エスタフェタ通りに向かってバルコンを持っているから。(わたしの部屋はちがうけど、パブリックスペースがある)
ホテルの朝食。カートリッジ式のコーヒーメーカーがある。これって美味しいけど、味気ない。わたしはポットでどかっとコーヒーとホットミルクを貰うほうが好き。でも果物もあるし、卵もハムもチーズもあって充実している。
ホテルの朝のなにが嬉しいって地元の新聞が読めること。

ナバーラ日報はブエルタ一色。真ん中の見開きに、今日のTTTの16.5キロのコースマップがついている。これは・・・!ページ抜きとってカバンにしまう。
朝のお散歩。ステージのはじまりは午後7時過ぎ、チームが動きだすのは午後3時くらいからだろう、午前はロマネスクを見に行くぞ。バスはめったにこないのでタクシー。目的地はここから20キロくらいのとこにあるエウナテ。そこから先は巡礼路を歩く。ホテルの隣のバルで生ハムのボカディージョスふたつ,、お弁当に。水も持った。いざ出発。でもその前に、タクシー乗り込んで先ほどのマップを見せて、コース廻ってください!おう、まかせとけ。で出発。地図見ながら、道路のコンディション、坂道の斜度、コーナーの具合、バランスを見ていく。


途中、たくさんのアマチュアライダーを目撃。みな考えることは同じだな(そして健脚)。なんて贅沢なことしてんだろう、とも思うが、もう毒を食らわばですよ。ぐるっと一周で30分くらいかかった。これを選手たちは20分弱で走る。すごいスピードなのだ。ううう、楽しみ。終わりのほうはすでに交通規制始まってた。それじゃ、エウナテお願いします。で、ひたすら郊外へ。いったん外へ出ると、荒野。南ほどではないけど、かなり茶色い。いやベージュくらいかな。大丈夫か、われわれ。荒野の中のトウモロコシ畑のあいだに聖墳墓式教会が見えてくる。着きました。エウナテ。
待ってようかという運ちゃんに、あとは歩くから!と言うと、ほおっと感心したふう。でも念のため名刺ください。どこまで歩くの?プエンテラレイナ。ああ、なら大丈夫近いからと逆に励まされる。