コンタドールでビタミン

チームプレゼンテーション。午前、ここに到着したときには、ほんとに今日ここでなんかあるだろうか、という雰囲気だったんだけど、チームカー来てるし、マヴィックカーも。お祭りの感じありあり。音楽も流れてきたよ。チームプレゼンというのは、まあ品評会みたいなもの、あの選手、調子いいな、とかそういうのを見る。インタビューもあるから、言葉がわかればかなり楽しい。舞台の前で見るのも楽しいんだけど、選手が通る通路でまちぶせするのもまたひとつの見方。
そういえば、この少し前に広場の横で砂田弓弦に会った。知り合いではない。有名なサイクルフォトグラファーのひとだ。チクリシモの編集長でもある。はれっと振り向いたら、Bが知らないおじさんと日本語で話している。見たら砂田さんだった。思わず「砂田さん」と声をかけてしまったらしい。宇都宮ならスルーかもしれないが、こんなとこで、日本人はめずらしかったのか、「おやっ」と言う感じでお話ししてくれた。本番前なのに、時間大丈夫かな、とわたしは少し心配になったけど。ちょうどその日、フランスのステージレースで新城幸也が総合優勝したニュースもあって、つい興奮してしまい、オリンピックの話やら、サンセバスチャンで食べた獅子唐の話などしてしまった。というのは、そもそもわたしが獅子唐食べたくなったのは、チクリシモの砂田日記に大きく影響を受けたためだったから。10分くらい話してたような気がする。お仕事のほうへ戻っていかれた。記念写真を一枚、と頼んだら肩を抱いてくれた。うーん、やっぱりイタリア人になってるのかも。
さっきまでの不機嫌は飛んでって、とにかくお祭り気分。


昨日壊れたはずのカメラがなんとなく動いている。
ステージ横の通路は、自転車レースを愛する人々でいっぱい。贔屓の選手が登場すると、もう名前連呼で大騒ぎ。もう国境はない。我々も通路の障壁に張り付いて選手を待つ。わたしを挟んで左右に50代のフランス人兄弟がいて、いちいち会話がおもしろかった。よおく聴いてると弟のほうが詳しい。このひとは、わたしとどっこいくらいの知識量で、選手が出てくるたびに名前とプロフィールを兄におしえてあげている。わたしが叫んでる名前聴いて、そっか、と思い出したふう、というのは気のせいでなく、かなりあった。彼女詳しいね、という目で何度かわたしを見ていた。彼らの御贔屓はジルベール、ガドレ、とフランス人チャンピオンジャージの彼(ぶあに!)そしてコンタドール
 ジル 
 

 トニ丸
ただひとりの日本人参加選手アルゴスシマノの土井君、通ったときは誇らしかった。行きはこちらに気付いて会釈してくれた。がツイッターに「日本人がいた、うれしい」みたいなコメントが出て興奮。なんと帰りにはわざわざ立ち止まってくれて、いっしょに写真とりましょうか、とチームメイトにわたしのカメラを渡してくれる!うおーっ、うまく作動してくれよー。しかしあんまり興奮していて写真撮ってくれたの誰だか認識できなかった。左右のフランス兄弟もおおおっという感じで我々を見守る。

見ていると、こういう出待ちの通路のあちこちで、いろんな選手が、国から応援にきてくれたファンとか、谷まち連中と気やすく会話しては写真を撮っている。そういうひとつの風景にわたしたちもなったんだなーとBとともに感動。
土井君事件のあとは、じゃじゃーん!!コンタドール

そこにいたひとたちの熱狂ぶりすごかった。わたしだけじゃなかった。左右のフランス兄弟もすごかった。フランス人にもコンタドールファンいるんだなー。コンタが観客から延ばされた手と握手していく。わたしも握手!左右のフランス兄弟も興奮しまくりだ。もう直接会話してないけど、かなり友達になった気分だ。
チームプレゼン終わりまで見て、解散。いよいよ明日は本番ですよ。
夕食は宿の近くの中華料理。注文しすぎました。