水曜通信

yokkobukko2012-07-11

さわやかな朝です。忘れないうちに先週のことを書いておきます。前半のことは忘れた。金曜、フランスから家族で里帰りしているY木さんに会いにいく。年に一回、葛西を訪れている。最初あったとき、Iちゃんは赤ちゃんで、次は歩くようになってて、今年は日本語しゃべってた!Y木さんの旦那さんGは会うたび少しずつ丸くなっていく(物理的に)。Y木さんは変わらない、全然。みなでボーリング。十数年ぶりかな。わたしとG、ガーター連発。Iちゃん、おおはしゃぎ。上機嫌。楽しかったな。こどもをだっこすると幸せがじわーと体中に広がる。あれは本能か?
帰りに官邸前へ。恒例の金曜デモ。警官が地下鉄駅構内で人の整理をしている。ものものしい感じ。たぶんパニックとか、事故を回避するためだろう。ところで地下って、人々のいらいらが蓄積しやすいのか、怒っているひとが多く、すこし怖かった。うしろに並んでいたおっとりした感じの母娘「男のひとってどうしてああ大声だすのかしら」「来なけりゃよかった」などと話している。こういうおっとりしたひとが何割かいることで、このデモの平和は守られている、と思う。だからこういうひとが減らないように、と運営者ではないけど、願う。十分ほどで意外とすんなり地上に出る。雨。あいかわらずすごい人。坂本龍一も来ているという。しかしリアリティを感じない。楽器が増えたせいか、ストリートライブがあちこちで敢行されてるみたいな雰囲気。ラップか、あれは?旗が増えた。子供づれが減った。増税反対とか、TPP反対とか、労働組合とか、全共闘ののぼりとか、みなの主張も雑然としてきた。いや散漫になってきた。もめごとを起こさぬよう、集団の秩序が壊れぬように、運営スタッフがあちこちでヒステリックにひとを整理している。
デモでなにを叫ぶか、という問題がある。たいていは声の大きいひとが音頭を取って、リズムにのせて叫ぶのを、復唱する。コールアンドレスポンス。たとえば「おーーいげんぱつ、さいかどう、はーんたい」とか「さいかどーうやめろ」とか。言いたくない言葉もあって、それは前も書いたけど、わたしはレスポンスしない。あと、これわたしが叫ぶ資格あるか、という言葉も。「ふくしま、かえせ」とかは考え込んでしまう。それは誰が誰に叫ぶ言葉か?官邸に言うことだろうか?それはおのれに責任を問う言葉じゃないだろうか?ひろしまをかえせ、人間をかえせ、ともわたしは叫べない。広島の人間だけど叫べない。
なので叫べることを三十分くらい叫んで帰る。次はとなりの駅あたりから歩いてアプローチするのがいいかもな。
土曜、語学学校にて。例の元警視庁キャリアのおじさんが、産経新聞の切り抜きをふたつ、くれる。ひとつは原子力規制委員会設置法について、というか、原子力利用目的に「安全保障」の文言が加えられたことについての他紙の反応について(というか朝日を名指しで攻撃)。もうひとつは計画停電の準備を促す記事。双方かいつまむと、一にも二にも原発再稼働が必要!という主張の記事。噂にたがわず、毎日こんなことを言ってるんだな、産経・・・おじさん、ほかの新聞も読んでみてくださいよ、と思う。ところで二週間でなにがあったかしらないが、おじさん、デモにまったく意味がないとは思わないと言い始めた。