魔法少女まどか☆マギカ(ネタばれします)

最終回見た。タイトル入る前の数分からしてすごかったが、最初の十五分がもう壮大でした。円環のやぶりかたは、まああれしかないのかな、やっぱり。銀の三角・・・スターレッド・・・火の鳥・・・。主人公いなくなる、ってひとつの雛型だけどな。感情移入していた主人公が、死ぬでもなくいなくなってしまう、ひとの形におさまれなくなる、そんで誰の記憶からも消えるとか、そもそも存在していなかったことになるとか。もう設定だけでせつないのは、なんでだろー。いきものの本質にそういうルールがあるのかなー。りぽんのくだりがすてきです。あの第一話から、こう繋がるんだなー、長いふりだったよー、と。なんでかわかりませんが、あのりぼんが細いところがいい。ぴーんと細い。
それにしても、どこもかしこも、よくできていて、Bとも話がつきない。タイムリープパラレルワールドが増えていくんだけど、そのひとつひとつにちょっとずつ設定の綻びっぽいとこがあって、それがいかにもSFぽくて、気になる、むずむずする、がゆえに、どんどん引き込まれる。まさかわざとじゃあるまい、わざとだったらすごいな。
魔法少女ひとりひとりの願いごとは、すごく他愛なく、幼稚で、あさはかで、一元的で、え、それかなえると別のとこに支障が出るよ、という最初から破綻をかかえたものなんで、しかも物語のなかでもさんざんにつっこまれて、検討しつくされるんだけど、けっきょくのところ、やはりそれは純粋で、しかもそれを願う少女それ自体をきっちり表している。みきさやかなんか、ほんとにこれぞ魔法少女だよ、という。そして、わたしはもうだんぜん、きょうこちゃんが好きだ。全12話。これは何度も見返しちゃうな。あー、おもしろかったよー!