つらつら

yokkobukko2012-02-17

「共喰い」の感想に、爽快と書いて、はて、なにが爽快だったかとつらつら考えてたんだけど、「通じた」とか「開通!」といった爽快感だった、と思いいたった。どこへ通じているかもわからぬ淵みたいなものにむかって殴ったり、蹴ったりして、恐ろしさみたいなものにふるえる快楽を覚えていたんだろう父親が、最後に殺されるんだけど、因果応報とかバチが当たった、という気持ちよさではなくて、そういう行方知れずのものがきちんと宛先に届いて、成果をもたらすという気持ちよさ、かな。コミュニケーションの完成。馬あ君は、殴られてないから、殺せない、という、なんかものすごく文字にすると物騒な、実際発音しても物騒だけど、なんだろうか、フィクションの枠でそれはすごく理路整然とした気持ちよい開通だったんだと思います。的確とか正確とか、いう言葉を使いたくなる。結末がまたえらくクリアー。