現時点を追いかける

yokkobukko2011-09-03

台風接近。週末。ようやく落ち着いてきたかな。帰ってきたその日の午後から受付仕事で現実に戻され、久々のベビーシッターもあったし、強制的に時差ぼけ矯正されまあよかったのかな。今日は一日中ブログ書いていた。ふたたび旅に出れて楽しかった。そして昼寝してしまった、たった一週間なのに総理変わるとかあって、かけひきとか綱引きとか見れなかったせいで、世の中の緊張の流れがつかめない。浦島太郎。
目覚めたら夜。外は台風なのか、ばらばらっと雨降ったり、突風吹きぬけたり。風のまにまに祭囃子が聞こえる気がする。この台風の中で?雨は止んだようだけど。恒例の公団のお祭りか。近づいていくと今度は吹奏楽器の音色。
しかし商店街横の広場に組まれた舞台の上は空っぽ。すでに半分解体されている。終わったか。しかしアーケードの下にずらりぶらさがる赤提灯には煌々と明かりがともっているし、その下に並ぶテーブルと椅子には、浴衣のこどもやら、団地のおじさんおばさんやらがぎっしり。生ビール握り、焼き鳥なんかをつついている。ひときわ明るい一角に顔向けると、公団の商店街、お店とお店のあいだ、コンクリートむき出しの四角いスペースにビッグバンドがきっちりとおさまっている。ひとりひとりが坐るきっちりおそろいの青いボックスにロゴ。TamaDreamJazzOrchestra。台風空に赤提灯ときっちり箱におさまるビッグバンド、まるでまるでムットーニではないか!
この湿気に、音跳ね返るコンクリの箱、吹奏楽器泣かせ、PA泣かせの環境だろう。音は悪いんだけど、音楽ってそこで、そのとき、そのひとと、というそれがいいの。
スターダスト、レフトアローン、アイ・リメンバー・クリフォード、し、しびれますね。かと思えばいそしぎ、MCで専属歌手のおじさんのダジャレとシナトラ、淡谷のりこのブルース・・・数年前にもこのひとたちの演奏を聴いたな。最後まで聴きたいのを途中で切りあげて、背中から音楽に追いかけられながら、遠ざかる贅沢。湿気た夜だ。最高です。またいつかの夏の夜に、偶然に聴きたい。