帰れる帰れない

yokkobukko2011-08-28

午前3時に目覚める。いくらなんでも早いんだけど、いいの、どうせ移動日だし、飛行機で寝てればいいんだ。シャワー浴びて本読んだり。ファウスト第二部、読み終われない。第一部は読みやすかったが、なんか壮大かつ幻想度が高くて。ホテルや飛行機で読んでると酔う。夜が明けてきた。地平線に朝焼け。14階からのパノラマ飽きない。5時ころエスプレッソ飲みにいってご近所をお散歩。6時半食事で7時15分ロビー集合。ベルリン、ティーゲル空港へ出発。
団員にドレスデンの聖母教会で歌った話聞く。ちょっとうらやましい。予定どおり午前10時前にベルリン到着。ここからイギリスに行くA木夫妻とドイツを一周するAB澤さんとお別れ。たがいの旅の無事を祈って。

我々はヘルシンキ行きにチェックイン、11時50分には離陸のはずが、滑走路で加速、さあ飛ぶという瞬間に減速、エンジン停止。トラブルらしい。しばらく機内で待機したものの、やっぱ飛行機がだめだっていうので搭乗デッキに戻される。ここからが長かった。1時間くらいして先の見通しつかない。

20ユーロのミールクーポン貰ったものの、サンドイッチさっき自腹で食べちゃったし、ビールも飲んじゃったし、デッキのカフェには飲み物とスナック菓子くらいしか買うものがないしなー。もう1時間くらい経ってようやくチェックイン前のブティックいっぱいあるとこへ放り出される。フィンネア(フィンランド航空)の窓口で後処理をしてもらう。おそれていたとおり、夜の便でヘルシンキへ飛び、そこで一泊して、明日夕方の成田行き(ちょうど今日乗るはずだった同じ便)を待つ、それしか道はないようだ。小さい航空会社だしなー。ノーチョイス、行きの飛行機からそればっかり。
団員みな脱力。リタイア組が大半とはいえ、現役サラリーマンも現役受験生の母もいる。みなそれぞれにあたふたとメール。我々のケータイは海外では使えない。職場の人に連絡取らないとまずいが、日本はいま夜中だろうし、連絡と相談はヘルシンキですることに。

とりあえずいまはブティックで足りない下着を調達し、ミールクーポンを片付けよう。さすがにBは物思いに沈んでいる、怒っているのかと思ったら、眠いらしい。わたしも眠い。手持無沙汰の一時間を過ごし再びチェックインからやりなおし。いちいち処理に手間取るので長蛇の列になる。
二度目の搭乗 
無事、夜の便でヘルシンキ着。フィンネアの用意したホテル、ホリデーインに着いたのが深夜0時。長い一日だった。ただただ空港にいた、実りのない一日だった。団員みな年相応にぐったり。部屋は一人客も二人客も同じ大きさのセミダブル。なんとシャワーとトイレが地続きだった!ちょっと新鮮。
ふむ、クローゼットの横の棚にヘルシンキ観光便利リーフレットがいろいろ入っている。明日のフライトは夕方、空港には3時に行けばいいだろう。せっかくヘルシンキ来たんだから、ちょびっとでも観光するぞ、してやるぞ、ともしかしたら、このとき元気だったのは、わたしだけかもしれない。