ばらばらになったら

被災地のひとびと、原発周辺のひとびと、東京で放射線におびえるひとびとの心境のあいだの溝が少しずつ広がっているように思う。前に避難所で採られた原発必要か否かのアンケート結果にも驚かされたが。そこで生きているひととそうでないひとのあいだには、ものすごい事情の差がある。風評被害で辛い目に遭うのは結局被災地のひとびとだ。関東に住むひとと西に住むひとの心境もちがう。外国となったらもっとちがう。立場のちがうひとの気持になるのは難しい。というか、はなから無理という気がする。立場のちがうひととは話をして、なにがちがうかを詳細に知りあうべきだろう。
ただ当局というか、政府はいったいどの立場のひとなのか、どの立場にいるべきなのかわからない。むずかしい。
それからプルトニウムがわからない。いろいろ読んだがむずかしい。
BDの「氷河期」昨日買ったの、読んだ。おもしろかったけど、当たり前だけどマンガと違うものだ、まるで異質。論法がちがう。
おおきく振りかぶっても最近出た二巻まとめて。
福永武彦「草の花」。この主人公めーーー!という感じですよ。わたしが女だから腹を立てているのかな。村上春樹にもよくこういうひと出てくるんだけど、ふられたいのか、捨てられたいのか、絶対同情せんぞ、と憤々、腹が立ってくる。なんでだろう「行人」の一郎さんにはものすごく同情するのにな。なにがちがうんだろう。愛されないって言うけど、愛されてるのに、ともどかしいのか。こっちの愛が届かない。無視ですよ。