たろーとろーく

yokkobukko2011-03-05

このとこちまたで岡本太郎の話ばかりしてると思ったら生誕100年なんだそうですね。NHKのドラマ見ています。岡本かの子の発言にやっぱりぐぐっととひきこまれて聴いてしまう。いきなり真理を言うというか、それしか言わないひとだ。あのひとと親子をやるのはしんどいだろう。恋人をやるのもしんどかろう。でもどうだろうか、一平というひとは夫としてうまくつきあったんじゃないか。ドラマだけではどうしてだかは計り知れない。
ミッキーロークのレスラー。老齢にさしかかった往年の人気レスラーが、華やかなリングのうえでだましだましぎりぎりまで現役つづけてて、リングおりたら人生の出口もすぐそこに迫ってたという話。レスラーやめたら人生になんものこってなかった。はたと気付いて、急にいろんなこと反省して、じたばたする。これまで自分でだめにしてきた人間関係を修繕しようとしたり、まじめな恋愛関係を築こうとしたり、人生やりなおしにかかるんだけど、ぜんぜんおっつかない。最終的には全部自分がだめにする。というか積み上げが必要なもんばっかだろ!と見ている全員がつっこみをいれるような、最初から虚しいあがきなんだけど、笑えるひとはいないだろう。これわたしのことかと身につまされる。ミッキーローク全編、さみしいと泣いている。血がにじむ背中も、はれ上がった肌も。
ラストシーン、舞台袖に誰もいないのを確認したミッキーロークが泣きそうな顔する、あの顔はもう忘れられそうにない。自分の人生を重ねるひと多いだろう。アスリートじゃなくても、あのだらしなさ、だめさに。