こどもコーラス

友人の息子のコーラス隊のコンサート。毎年聴いている、今年で三回目。三回も見てると、さすがによそのこどもでも憶えてしまう。大きくなったなあ、とか。歌えるようになったなあ、とか。よそ見しなくなったなあ、ごそごそしなくなったなあ、とか。
ラフマニノフのヴォカリーズ、歌詞なく、スキャットでうねる旋律。鍾乳洞を吹きぬける風のような、電線を渡る風のような。この難曲をよくまあ、がんばった。途中、気が遠くなって、こどもたちが遠い、海の果てで迷子になっていくような感じしたが、指揮者の先生の強引な牽引でどうにか、ロープでつながれた救命ボート、天地逆とかになりながらも、かろうじて港に戻れた。ほっとしたら、感動した。うーん、すごいぞ、ラフマニノフ