絨毯をめぐるひとびと

yokkobukko2010-11-17

風邪ひきなので、赤ちゃんのいる家にはいけない。とはいえ熱があるわけでもないので、冷たい霧のような小雨のなか浅草橋へ。Mハンさんの絨毯展の最終日。MハンさんもY絵さんも明日には神戸へ帰ってしまう。名残惜しい。といってとくになにを話すとかでもなく、他愛のない雑談と、ただただ絨毯をじゅんぐりながめたり触ったりするだけなんだけど。持ってきたけど広げなかったという絨毯もいくつかあるんだそうだ。そういうのはこっちがいくら見せてくれと頼んでも、ぜったいに広げない、それを知っているので、こちらも頼まない。なんでだろうね、話の流れとか、縁とかやろね、とMハンさんは言う。気まぐれとかでなく、このひとはつねに、ほんとに、そういう……なんというか縁とか因果みたいなものにそっている。ポリシーとかでなく、性質、体質のような感じだ。インド人だからだろうか。仕入れの話も、旅の話も、若いころの話も、結婚の話も、創業の話も、底はみんなつながっている。それでか、なんとはなし特別の味わいがあって、何度でも同じ話を聴いてしまう。数奇な感じがする。
展示終わるのを待って、打ち上げのような会にごいっしょする。焼き鳥屋。箸のかわりに串が二本。斬新ですな。
わかれぎわにいつもハグ。なんかいつも涙ぐんでしまう。いつもこれでおわかれかもしれない、って感じなんだな。ほんと、実に印象深いふたり組なのだ。