国立西洋美術館

Bと待ち合わせして、ナポリから来ている美術を見る(最初の部屋にあった横顔の肖像がよかった。あとは基本つかれた)。でもいちばんの目的は同時開催中の版画展。収蔵作品のなかから19世紀フランスの版画作家のもの数点。
版画ってなんでこうおもしろいのか。風景も幻想も風刺もジャンル問わず、楽しい。黒の密度が気持ちいい。黒に奥行があるの、闇にちかくて、ぞわぞわする。工程が多いのも特徴だろう。そのぶん冷徹になれるのか、じっくり練れるのか、一枚が見せる。実際、一日一枚で十分という密度だ。小さい展覧会だったが、エネルギー吸い取られてぐったりする。ロドルフ・ブレダンというひとはすごい。ルドンの先生だそうだ。なんかいる、という気配の森、帰って画集見て、ここにもいたか、というものものたち。
西洋美術展、ここの版画コレクションはいいですね。前にレンブラントもどどーっと見たけど、こればっか見せてくれるんでもいいんだが。
次の特別展も版画だし、東京芸大でも版画展あるし、楽しみいっぱいだ、これからしばらくは。
売店で、Gモローの聖女チェチリアの絵葉書。歌が上手になりますように。
帰りに下高井戸でいつもの居酒屋いったら満席、となりの老舗居酒屋も祭りのため満席、とかで、前々から気になっていたワインバーへ。野菜をつかった肴が豊富。水ナスといわしのマリネのサラダが劇的にうまかったです。