お墓参り

yokkobukko2010-09-12

朝夕は涼しくなりましたが、日中は暑いですね、まだ。今日は親戚のお墓参りで、晴天だし、普通なら汗だくのはずだけど、最新式、屋内墓地。訪ねてみると、入口の吹き抜けホール、天井には上品なシャンデリア、左に豪奢な階段がカーブ描いて二階へのぼっている。ホテルか上品な会社の受付のようなカウンターがあって、知らなかったら・・・なんだと思うかな・・・厳粛な感じもあるから、やはりそれは霊廟にちがいない。
いちいちに、おおお、と驚きながら、墓地スペースへ。というか気づけば通路の両側にずらーっと並んだブース、それひとつひとつが墓地なのだった。ひとつひとつの区画はコンクリートや、石垣のかわりに、すりガラスのようなパテーションでしきられている。一昔前、外国で電話局に電話かけにいくと、こういうブースにはいったような。
ブースの正面にはすりガラスの扉、前でコードをかざすと、最新式閉架図書館で本を呼び出すシステムみたいに呼び出されたお骨がウィーンと、その場へやってくる(らしい。それはすりガラスの向こうで起こっていることなので)。やってくると扉が開いて、お墓が現れる。映画ブラジル思い出した。昔翻訳した本にもそういえばこんな霊廟が出てくる。あれはフランスだったけど。
蝉の声も、うだるような灼熱の日向もなく、汗も、雑草もない。森閑、というか、ほんとに場を静寂が占めているので、みなも言葉すくなです。かなりいろんな意味で感慨深かった。宇宙に霊廟衛星、みたいな時代が来るのかもしれない。それはさぞ静かだろう。
お墓参り終わり、みなで昼食。目の前に遊園地の絶叫マシン(マシンじゃないか、パラシュートでふわーと落下していくやつ)が見えるレストラン。内装、感じがいいのに、店員がめちゃめちゃ気が利かない、もしかしたらちょっとした悪意さえあったかも。それはそれで話題の種になる。食後、新宿まで移動しておひらき。