萩尾望都本

yokkobukko2010-07-00

本屋に河出から出ている萩尾本、この手の本はたいてい買わずにスルーだけど、家族インタビューというのに惹かれた。父母にはもちろんだが、お姉さんというのに興味あった。萩尾ものはお母さんの描かれかたもすごいけど、お姉さんの描かれかたもすごい。メッシュにでてくるアクセサリー屋の姉妹の話とか。完璧なお姉さんをどう消化してくか、コンプレックス解消みたいな話は、いろんなバリエーションがあって、実際萩尾の描いたエッセーなんかでのお姉さん話もけっこうあって、どれもえぐいから、お姉さん自身はどう思ってんのかと、ものすごい興味あったが、さすがは!のお姉さんだった。
お母さんもうわさを超えるというか、萩尾が話すお母さんよりすごいというか、インタビュー最後のオチまでついてて、すごいな、と。
だいたい小説家の家族とか、クリエーターの家族は、自分をモデルにされたりすることをどういうふうに生活にとりいれ、自然におさめこむのか、あるいはおさめこめないのか、ってすごく興味あったけど、このひとたちはある意味すごかったな。インタビューに出てこなかった弟さんや、若干、自分をつくって防衛してるふうだった妹さんとかのほうの、居心地悪い感じのほうがすんなり理解できるような。理解というか、こう慮れるというか。