家族ゲーム

yokkobukko2010-06-01

ジロが終わって、自転車ひと段落。ひさしぶりにケーブルテレビで映画。「家族ゲーム」。あの森田監督の松田優作の有名な映画です。全部見るつもりはなく、どうせ途中で寝ちゃうだろうと思ったのに、あんな俄然見る気のジロのときはあんな寝ちゃうのに、なんでだ、まんじりともしなかった。ひさしぶりにちゃんんと見ましたが、お笑いですよね、完全に。お笑いになっちゃったとかでなく、確実に狙って笑わせにきてますよね。間とか、ボケとか、センスとか、テンポがほとんど昨今のお笑いと同じだなーと思う。森田がそうなのか、松田優作なのか、影響与えてんだなーお笑いに。終わりにちかづくにつれ、殺人的にギャグが重ねられるんで、もう安心してギャグとして見る。出演者がよく笑わないものだと思うけど、とくに宮川一朗太とかよくふきださないな、と思うんだけど、松田優作の緊張の高さが怖いのかも、怖くて笑っちゃって殴られて突っ伏す、このループがぜんぜん心地よくないが笑ってしまう。松田優作がこちらに脈絡の準備をさせないからだろう、空虚でいきなりギャグ、予想できないと反射で笑ってしまう、途中くらいから一挙手一投足に反射が引き起こされるようになった。
森田は反射的な笑いを追求するうちに、笑い的反射を収集するようなことになったんだろうか。この反射はからだに悪い気がする。
二時間見て、ああ、見なければよかったかと思うような空白があくとき、ひとはそれを不毛と呼ぶなら、これは不毛な映画なんだけど、またやってるとこ見かけたら、最後まで見てしまいそう。
しかしあの当時の若い女子のしゃべり方は、まねしたくてもできない。独特の発声法によるものか。声帯の使い方がいまとちがうのか。どうしていまはああじゃないのか。