雪でした

yokkobukko2010-02-18

木曜は昼ごはんの準備と、日本語の準備とで早起きする。台所の大窓のすり硝子にぼそ、ぼそっと白い影が落ちていく。雪なんだと気付いた。外覗くとまだ夜は明けているらしいのに、雪雲のせいか、街は灰色にくぐもっていて、それでも白い。だあれもいない。音もない。箒をさかさにしたみたいな街路樹の裸の枝にそおっとのった雪が、あらたにあらたに降る雪に、ふるえて落ちる。
しかし今日の雪は午ごろには、すっかり消えてしまった。
わたしが書いた「いいひとぶる」「媚びる」の話に応じて、友人がそのブログに思うところを書いてくれた。こういうとき、どう応対するか、おたがいこうして平行して書いていくのがいいのか、向こうのブログにお邪魔するべきなのか、これがブログというツールのへんなとこですね。
わたしの思う「媚びる」というのは、まさにたちまち目の前にいるひととの会話がささくれず、とりあえず無難に会話を終えてしまいたい、という、うらかえせば怖い目にあうのいや、面倒くさいのいや、という、それこそ本能的な逃げ腰なんで、それに成功しても、それが完遂できても、ひとつの世界なんてできないです。その場、その場でこだまするエコーのようなもので、そこにはなんのクリエーションもないです。うまくいっても不毛、うまくいかなくても不毛。そこには相手も自分もいない。おっしゃるとおり「媚びない」ことの簡潔さには勝てないのです。