雨の日の休日当番

わりとひまな一日だった。来るかも知れぬ客を待ちながら、ごろごろ、コーヒーのんだり、ビデオで知るを楽しむ高田渡特集を見たり。昼過ぎからは雨、しだいに雨足強くなる、冷えてきました。いつも活動的な階下の姑も、今日は一日家籠りと決め込んでいるらしく、お勝手まわりにせかせかした空気がまったくなく、テレビの音もなく、しかれど、暖房はぬくぬくと利いていて、ひとの気配はどこかにある。これで石油ストーブでもあって、その上でやかんがちんちんしてたら、もっとふさわしいのにな、と思った。なにに?冬に、かなあ。
夜、テレビで「硫黄島からの手紙」。長い映画だった。途中一回寝そうになったけど、すり鉢山陥落を前に、みなが順に手榴弾で自決をはじめたあたりで、びびって目覚め、その後、中村獅童が体に地雷(らしきもの)巻いて、戦場にとびだしていくあたりで完全に覚醒した。薄目にウィスパーヴォイスの渡辺謙が気色悪いのは演技のせいで、役柄のせいではあるまい。あの人物はもっと重層的に解釈できたんじゃないかな。