美術館と知らない町

yokkobukko2010-02-07

朝コーラス。いいお天気だけど、風が強いので、車で出かける(最近自転車乗ってない)。府中市美術館「ターナーから印象派へ」展へ。風景画って、いつもどどどーっとその前を駆け抜けちゃう、わたしにとってはとっかかりのない美術なのだが、こないだNHKの空想美術館でカンスタブルやターナーがおもしろく取り上げられてて、興味わき、見に行ってみた。案の定、けっこうな勢いで駆け抜けてしまった。十九世紀のイギリスの風景絵画を中心に百点くらいあったか。多すぎる。一、二枚展示してくれればいいんだが。前景から入って、ゆっくりする。おやこんなとこに人が、とか、船が、とかなって、ものに興味が持てれば、おのずと中に入っていける。そのうち彼方へ心が動いていって、はっと気づくと時間が経っている、うーん飽きないねー、みたいのが理想だ。音楽でも絵でも、聴いて、見て、落ち着きたい、というのがある。知覚を澄ませたい。乱れたとこ、散らかったとこを整理整頓したい。抽象絵画とか、絨毯見てると、一気にそういう状態になったりするんだが。Bに言われてなるほどと思ったのは、風景画描きはいちように人物が下手っぴ、ってこと。それにしても府中市美術館って、立派です。図書館もあって、落ち着ける。美術館出ると、府中の森公園、楠が多い。すこし移動してさくら通りを散策。立派な市民図書館がある。豊かな町なんだろうか。絵本がたくさんある古本屋さんで長居するも、なにも買わなかった。世田谷文学館で開催中の石井桃子展のチラシもらう。
今日のカーラジオ。小川洋子武者小路実篤の「友情」を熱く解説。かなりおもしろかった、おもしろすぎるくらいだった。あんな屈託なくおしゃべりする人なんだな、小川洋子は。