湯川潮音と千住宗臣

九段会館にて潮音コンサート。興味深かった。潮音ちゃんとこんどのバンドの相性はよくないと思う。でも組み合わせがほんとにおもしろいと思った。潮音ちゃんというと初期の鈴木惣一朗による解釈がいまだに好きなんだ、わたしは。基本的に湯川潮音の発声のリズムは、千住氏のドラムによって組み立てられるリズムとどうしても組み合わさっていかないんだけど、曲によっては、たとえば「ハーレム」はうまくいってた。それにしても、千住というひとのドラムはかっこいい。あれだけはねて、しかも重くて、走るでも、のろいでもない。グルーブがないわけじゃないけど、ファンクのようなものとはちがうと思う。理性的。数のかぞえかた、音符の伸縮、音の長さのとりかたが独特で、こういうドラムあるんだとショック覚えた、いや全然ドラムのことは知りませんが。知らぬゆえに思うんだけど、このひとなら、ドラムでバッハ演奏するかもしれん。ぜんぜん見たことも聞いたこともない知らん人だと思ったが、ボアダムスのドラムだったのか、じゃ、聴いたことないわけじゃないんだな。というわけで、潮音ちゃんさすがに今日はドンじゃなかったな。率いられてた。