雪です

浅間山は美しい

まだ正月休暇の日記も書きあげてないのに、週末、長野に行ってきました。軽井沢入ると、雪景色。上田も郊外へ出ると雪。菅平手前の角間という渓谷にある温泉に行ってきました。真田のバス停で降り、ふつうの集落抜けて、村はずれの一軒家を過ぎると、森、そして雪、沢づたいに谷の奥まで入ってく。集落からせいぜい5キロくらいなのに、すっかり秘湯の趣き。よかったです。湯は鉄の多く含まれた微炭酸泉、めちゃめちゃぬるい。露天いきなりはいってうわっ、ぬるっ、水?と思った。意地になってしばらくつかってると腹のした丹田なんでしょうね、あのあたりがぬくぬくしてくる。となりに湧水がわかしてあって、これはこれできりっと硬い湯でよかった。まわりは岩山がきりたっていて、水墨画にでてくる中国の山、深山の淵にたたずむ気分になる。
    
夏からなめくじ速度で読んでいるグリーンのminuitは横に置き、梨木さんの「沼地のある森を抜けて」読み始める。はじめたらとまらんかった。角間に沼地はまったくかさならないけど。というか、本に集中してしまってどこにいるのかよくわからなくなる。帰路、にわかテツとなってしなの鉄道八高線つかって帰ってきた。しなの鉄道乗り込んだのが、10時40分、家に着いたのが夕方の6時半。ちょっと寄り道したけど、途中一瞬だけ新幹線乗ったりして時間とりもどしたりしたから、とんとん。
寄り道というのは、軽井沢で下車した。脇田美術館にもういちど行きたかったから。がらんとした大通り、凍りついた雪道をすべらぬように、ぼす、ぼす足を雪に落とすようにして美術館まで歩いてったが、たどり着いたら冬期休暇だった。そんな気はした。冬の軽井沢は、ほんとにひとがいない。レストラン行ったら、客は我々だけだった。暖炉で肉焼いてくれるとこなので、冬のがはまる。雪のつもった別荘地を歩く。雪かきしているこどもとおしゃべりした。そういえば、真田の集落のはずれで焚き火に近づいてったら、だるまが燃やされてて、そこにむりやりなかんじで、いくつも枝をもった木(そか、あれが柴か!)をくべようとしているお婆さんとお爺さんがいて、よくみたら、すべての枝先に白い丸いものがくっついていて、綿の花かと思ったら、もち?だんご?ああ、とんどかあ、と納得して、写真とらせてもらった。「じいさん、写真とってくれるんと」とか言って、爺さんにふるからカメラむけたら、ほっぺの赤いかわいい爺さんだった。だんご食べなさい、一年病気せんよ、と団子ふるまわれた。
煙の味のするだんご。ごちそうさまでした。
長野まで冬を見にいったような感じで、ふたたび風邪ぶりかえし、今日はどうもへんな調子だ。朦朧ではないけど、あたまに膜がかかっているか、毛布がかぶさっている。と思ったら、東京も雪、これは気分が籠ります。
「沼地のある・・・」読み終える。