元旦の広島

yokkobukko2010-01-01

自宅の目覚めというのは、ぱちりとはいかないのです。そして、うちは寒い。それはもうハンパなく。客間はもう底冷えというのか、じわあっと指先から痛んでくる。布団から出ている頬も痛い。目覚めて、最初痛いって気づかないくらい冷えている。とりわけこの日は寒かった。雪つもってるかと思ったが、そんなことはなかった。ストーブの前でうすらぼけながら、餅番。横目でマラソン。午後になって広島で働いているBの友人K原君と連絡取り、広島の街で待ち合わせして、ぼちぼち近所の神社に初詣にでる。雪ちらついている。ここにお参りするのが、このところの恒例になっている。高尾神社。帰りにモスバーガー寄って暖を取る、これもここ三年くらいの恒例。同じこと繰り返すの好きなのだ。そこからバス乗って広島へ。これははじめての動き。K原君と合流。広島は帰るたび変わっている。元日だというのに、靴屋はほぼ全店初売りしている。裏通り、昔は喫茶店とか小さい食い物やばっかりだったが、高価なカジュアル服屋がちらほら増えている。使い古された板を敷いた、流木とかにアースカラーのぼろっとした高い服がかけてあるような店。こういう店はなぜか気になる絨毯敷いているんで、ついつい誘われて入ってしまう。そしてまんまとなんか買わされてしまう。元日から消費活動してしまった。ふとみると連れられて入ったK原君も、絨毯みたいな文様の、やけに高い靴下を買っている。それにしても、元日から働いているんだ、こんな多くのひとがなーと思う。考えればK原君も当直明けだし、Mちゃんもいまごろ職場でいびられている。正月の感じが消えていく。街を流してみたところ準備中の看板を出した居酒屋もちらほらある。時の運行からこぼれたわたしの季節感が希薄になっているだけじゃないのかもしれんな。
よさそうな居酒屋入って、もうひとりの友人KMさんの合流待つ。「今日はあいにくお刺身ないんですがー」と店のひとが開口一番に言ってくれるので、いい店なんだろう。あったら変だもの。一時間ほどしてKMさん合流。気づけば居酒屋も満席。ぜんたいとともに我々もにぎわっていく。こうやって帰ってきたとこに友人が待っていてくれてよかった(いや待ってはないかも)とあらためてほっとする。構図にやけに安心する。なんだろうなー、これはなんだろうなー、ちいさな疑問符は保留。とはいえ今年はすこし心が澄んでいる。くくったからか。漂白。