親と温泉へ

yokkobukko2009-11-03

東京にも温泉がある、といってもいまや誰も驚かないかもしれないけど、東京にも村があるんです、というと、たまには驚くひといるんじゃないか。ということで、親をおどろかせちゃろーという企画。弟一家と、数日前からそこへ居候している両親といっしょに檜原村へ。八王子からだとすぐですね。
まずは秋川渓谷を目指して走る。入口あたりはさほど紅葉してなかったのに、奥へ入るにつれ、劇的に変化してくんですね、山って。もともと寒い日ではあったけど、渓谷沿い、沢沿いの谷間の空気は硬くて冷たくて、狭い谷あいに差し込む日差しも、あたたかいはずなんだけど、硬い感じ。きまぐれというか、つんでれな感じ。おお、息白いです。そのきまぐれな日射しの関係なんだろうけど、もうためらいなしに変容した樹々と、そうでないのとが、入り混じって、ぴんとしてるのが、ああ、これは奥山だなあ、という趣。先のほう、こずえのほうから、火よりも赤い緋色、あるいはカドミウムレッドに変わってくらしい。あれが楓なのかな。なんつか、魅入られる。運転係じゃなかったんで、存分に楽しみました。
あたりを適度に散策したのち宿のある蛇の湯温泉へ。名前聞いて思い浮かぶ物語がたぶんきっとあたっている。沢合い、底へ降りるような感じで宿の棟が並んでたっていて、風流。母屋の兜づくりの屋根もりっぱです。
     
お風呂は少し硬質かな、ほんのかすかに硫黄臭。ぬるめでよかったですね。温泉デビューだったAちゃんは、大泣きして、湯船に浸かれなかったそうです。お料理も、部屋も、素朴かつ清潔で、こういうとこはいいですね、また訪ねたいですね。