丸の内、ともだち、ポルトガル料理

学会で広島からBの学生時代のともだちKが彼女といっしょにやってきた。一泊だけのヘビーなスケジュール。帰りの新幹線までのわずかな時間に会う。夕方からやっているポルトガル料理店を予約しておきました。一時間半以上あるからのんびりできるはず。余裕でワインなんか頼んでしまう。酒入りいつものごとくB爆睡。ところが付き合い古いのに酒を飲まないKにははじめての光景だったようで、やたら心配している。これ、いつもだから、いつも!と説明しても、なまじ付き合いが古いから信じない。薄情モノの烙印を押された気がした。しかもようやく料理半分くらい出たとこでふたりは時間ぎれになってしまい、新幹線駅へと走ってった。店にタイムリミットを伝えてなかった自分のばか!と思う。ともかく、キャンセルできなかった料理を目覚めたBとなんとか腹に詰め込み、帰途につくが、帰りの電車中、ああ、よかったよかった、とふたたび眠りにつくBのいかにも無垢な、屈託のない寝顔を見ているうち、なんでいつもあたしばっか悪者になるんだよ、とぶくぶく涌いてくる醜い感情に支配されました。おそろしやおそろしや。