ツール・ド・フランス勝利の礎

yokkobukko2009-03-29

コーラス。発声練習に出なかったので、まるで声が出ない、とほほ。
図書館で自転車本借りる。ヨハン・ブリュイネール本。
ランスが夫ならば、ブリュイネールはその女房(いや、この際どっちが女房でもいいですが)。あんなに感動したランス本「ただマイヨジョーヌのためでなく」に、欠けてたものに気づかされる。客観といってもいいし、批評眼といってもいい。こう複眼になってはじめて、見えてくるものもある。ブリュイネールにとって、ランスは怪物でも英雄でもない。フィジカル面において適度な能力の持ち主というところだ。しかし、ふたりはとあるスペクタクルをともに企画し実現する。彼らが実現したツール七連覇という大偉業には、いかなる奇跡も魔法も存在しない。ひとつひとつの具体的な戦略と、それを実践するための努力、それを本気で信じた選手とチームがあったというだけだ。
・・・まあ、ブリュイネールはそういいますがね、その戦略にしたってその努力にしたって、それはもう、尋常の範囲じゃないんですよ! もうはっきりと異常の域です。それをこんだけ淡々と語れるあたりが、このひとが名将である所以なんでしょう。
あたいにとっては、次世代のスター、コンタドールを見出すとこがクライマックス。もうドラマってか、水島新司ってか、もううっそみたいな話の連続。もうコンタってほんと、マンガに出てくるようなヒーローだ。ベランダで鳩とおしゃべりする静かな少年像、いいです、もうど真中です。あとブリュイネールがパリ・ニース苦手ってていうのもおもしろかった。アスタナ=ディスカバリーUSポスタルがパリ・ニースでずっこけるのは今年はじまったことじゃなかったんだなあ。ポポもよー!