ひさびさ表参道

カスティージャ・レオンの風景

夜、Bは仕事。食事も出るそうなので、わたしは途中下車。髪切りたい。何年ぶりだろ、表参道。乗り換えで降りることはあっても、ゆっくり歩くことはなかった。だいぶ変わっている。昔切ってもらっていた美容院まだあったが、もう営業終わって掃除中。しかたないので向かいの嶋田洋書に寄る。まるで待ってたみたいにロマネスクとツールドフランスの本がぽんと目につくとこにある。前者は厚いわりに安く、後者は薄いわりに高かった。二股かけてる男のような後ろめたさを感じつつ(どっちかだけ買うとかできない!)、結局、どっちも買わず。せっかくなので根津美術館のほうへ坂を下る。裏側にブティックのビルが増えている。どのビルも白くて四角いレゴみたい。でも不思議と通行人の感じは変わらない。センスのいいいでたちで、礼儀正しそうで、ぴんと緊張している。谷の底までいくと、小さいブティックが雑居する昔のビルも残っている。ちょっと80年代ぽい緑色のスカートみたいな半ズボンを買う。同じビルの美容院で髪切る。美容師さんってだいたいとがった感じなので、話すの緊張するが、たまに会話が成立することもある。物理的に似合う髪とか見つけるのは簡単なんだけど、客の人間性を捉えないと失敗するんですよ、とか、人間性を捉える作業は緊張するけどおもしろい、という話が興味深かった。で、人間性捉えられた結果、前髪も横の髪も少し非対称の髪になった。いい感じ。帰りに美容師さんにおしえてもらったうどんやでビールと鴨せいろうどん。中も外も古い店。とてもおいしい。帰ったら二階に電気ついている。こたつで寝ているB。意外と遅くなりました。