うまい飯くらう―その2

yokkobukko2009-01-24

語学の日。例の絶好調から急降下のきざし。なにごとにつけ落ち込みすぎないように、気をつける。土曜の昼はコンビニむすび、しかし今日はまた一段と味気なかった。というのは、夕飯、贅沢をするのだ。白山のイタリアン。わくわくしすぎて、むすびの味、わからない。前日から予約してレストランに行くなんてめったにないことだが、ここにはずーっと行きたかった!昔、ものすごい好きだったレストランが代々木上原にあった。そこのラビオリが好きだった。シェフがイタリアに行くことになって、そのお店はなくなったんだけど、いつのまにか帰ってきて白山でお店を開いていた。そしてなんだか予約取れない店になっていた!
もう二度と食べられないと思い、記憶のなかでますます旨さを増してったラビオリ。それが、今夜!という・・・気分はもう、思い出のアイスクリームに悶々しているプルースト*。もしかして結末もプルーストよろしく幻滅して泣くことになるかと思ったが、あっさり出てきたそれを、あっさり、おいしく食べた。やはりわたしは凡人。前より小ぶりになったけど、味は変わってないと思った、つうか、見た目も味も、地味なんだけど、やなとこひとつもない、それなりの味、チーズはチーズのパスタはパスタの。それをもういっこいっこ噛みしめて、じっくり食べた。わたしは絶対グルメじゃない、ただ、これが食べたかったんです。給仕のひとまで同じひとで、京劇のお面みたいなヒゲ面も変わってなく、時が止まってるのかと思ったとはBの言だけど、ほんと、そうで、まさしく時間旅行のたぐいの経験をした。
 こ、これが・・・

注*ひきこもってどんどん憔悴していく旦那さまのために、お手伝いさんのセレストが、かつて彼がよく通ったレストランに駆けてって、彼がいまだにしばしば絶賛する思い出のアイスクリームを(無理に)つくらせる。もちろんかつてのレシピどおりに。で、それ持ち帰ってどうなったかというと、それひとくち食べたプルースト、ぽろぽろ涙落として、言う。これ、ちがう・・・。いっしょのはずなんですけどーという・・・セレスト著の本で読んだお話。